台湾のドラマ、『R.I.P. 霊異街11号』(原題:灵异街11号)をAmazonプライムビデオで観ました。
最初に、いつものように、なるべく事前にネタバレしないようにプライムビデオのサイトから紹介を引用します。
ギャングの権力闘争で撃たれた阿海(アハイ)は、死の淵から奇跡的に目を覚ます。そんな阿海には、死者と対話できる能力が身についていた。葬儀屋を継ぐ事になった阿海の元に、”ゲスト”が次々助けを求めて訪ねてくる。死者と対話し様々な事件を解決していく推理サスペンスホラー。
ギャング
とか、
撃たれる
とか、
死の淵から……
というキーワードは私の苦手なものばかりですが、高評価だったので気になってしまって観ることにしましたが、1話目は、当然のことながら『ギャングの権力闘争で撃たれた阿海は、死の淵から奇跡的に目を覚ます』というところの説明から始まるので、暴力と血みどろのシーンの連続に、うわぁどうしようやっぱり観るのをやめようかと狼狽しました。
でも、見続けてよかったです。
父親が亡くなったことにより、継ぐ気は全くなかった父親が運営していた葬儀屋が主な舞台です。
まだまだ大して数を観ていない私ですが、これまでに観ていいなと思った台湾のドラマは全部家族がキーワードのドラマです。
R.I.P. 霊異街11号も、思いっきり家族の物語でした。
子どもの頃の父親とのつながり、大人になってからのすれ違い、それに対する後悔、等々……が丁寧に描かれていて、何度もグッときました。
紹介には『死者と対話し様々な事件を解決していく』とありますが、死者は都合よくあらわれるわけではなく、しかも肝心なところは覚えていなかったりしてすんなり解決されるわけではありません。
そのもどかしさも絶妙で、違和感を感じることなくのめり込めました。
これを書くためにアマプラのレビューを覗いたのですが、辛口めの感想を書いている方も含めて、朵朵(ドゥオドゥオ)という登場人物が絶賛の嵐で、そうそうドゥオドゥオ良かったよねー、と心の中で同意しまくりました。
ドゥオドゥオは父親が運営していた葬儀屋の社員です。
『死』からは対極的なイメージの、コロコロ体型の明るい女性です。
主人公は当初葬儀屋を閉めるつもりだったので彼女を邪険に扱うのですが、彼女の底抜けの明るさに調子を崩されまくり、そこだけコメディタッチでホッとするシーンでした。
ただ、ヒロインはドゥオドゥオではなく、別にいます。
ヒロインも家族に対する葛藤を抱えていて……
というのがもう一つの柱になっていました。
見終わってから、私の周りの亡くなった人たちを思い浮かべてしんみりしました。
それから、台湾の人の死生観が垣間見れたのも、私としては大収穫でした。
以下、YouTubeの、トレイラーリンクを貼ります(Amazonではなく、C-POP TVが登録しているものです)。
暴力と血が嫌いな人は要注意です!
————–
2025年7月13日現在、Amazonプライム会員であれば、プライムビデオの配送特典で観ることができます。
R.I.P. 霊異街11号