量子もつれと中国語

今日のタイトルは、中国語の学習に全く関係ないようですが、私にとっては割と関係あります。笑

今週はなぜか量子もつれと量子コンピュータの話しを聞く機会が度々ありました。
もちろん私には話せるような知識は無いのでほぼ一方的に聞くだけでしたが、理解できないなりにいろいろ大変興味深いお話しが多く、頭の中がぐるぐるしました。

それがなぜ中国語学習に関係があるかというと、私が「量子もつれ」という言葉を知ったのが、一昨年から昨年にかけてハマった刘慈欣の「三体」シリーズだったからです。言わずと知れた、中国を中心に世界中で大ヒットしたSF小説です。
三体は、そもそもタイトルからして「三体問題」という古典力学の用語から来ていて、物語全体にしれっと誰もがが知ってる前提で数学やら物理やらの用語がガシガシ出てくるので、そのたびに検索しまくって、ますます「ハァ??」となっていました。

その検索作業で出会った「量子もつれ」の説明の中で、私が一番「あっ!」となったのが、仏教は物理だ、という解説でした。
父が亡くなったころにいろいろ人生に迷っていて、手あたり次第に読んだ本の中に、柳澤桂子さんという科学者の方が書いた『生きて死ぬ智慧』という般若心経の、短いエッセイ付きの絵本がありました。
絵本なのであっという間に読めてしまうのですが、般若心経自体がたった260文字ちょいで世界を語る内容だからしてとても濃い内容であることは間違いなく、柳澤桂子さんのこの本も文字数は少ないのに大変に深く、何度も何度も読み返しました。
私が「般若心経は物理で説明できる」という話し(※私の意訳)を読んだのはこの本が初めてで、鮮烈な印象となりました。

私の家庭はちょっと変わっていて、私は13歳で引っ越しをするまで毎朝家族に混じってお経を読まされていたので、般若心経なら今でもソラで唱えられます。
書かれている意味も、輪郭ぐらいは知っていました。
しかしながら、法話だとなんとなく理解できたような納得いかないような、と思ってしまうのに、同じ「わからない」でも、物理で説明できると聞いたら「なるほど!」と思ってしまったのですから本当にバチあたりです。

…という体験があったので、三体を読んでいた時も、今週聞いた量子もつれの話しも「あっ、これは柳澤桂子さんが語っておられた話しの続きではないか!」とすぐに飲み込むことができたのです(※理解はしていません。w)。
今までオカルトとか気のせいとか呼ばれていたものが、科学で説明ができるなんてワクワクですよね?

…って書いておけば、私のこのまとまりのない文章も、量子もつれでつながっている人には届くのです(たぶん)。
考えてみると、仏教も起源はインドなのに発祥の地では少数派で、サンスクリット語よりも中国語で書かれたものを読んでいる人の方が圧倒的に多いのもいろいろと不思議で、あっ、これも量子もつれ?!と思っています。
それから、私が拠点にしているオーストラリアの先住民族アボリジニには、遠く離れた人と待ち合わせをすることができる人たちがいる(テレパシーとは違うのだけれども、似たような方法を使うことができる!)という話しも、ああこれこそ量子もつれではないか!!と腑に落ちたりしています。
ブログだって、今は当たり前になりすぎてしまいましたが、時間と距離を越えて誰かと繋がるのですから実は充分ワクワクです。
そもそも私がこうして中国語を勉強しようと思って始めたことも、きっと量子もつれなのです(…たぶん?)

と、いうようなとりとめのないことを考えた一週間でした。



オマケの画像。

iPadは注文時に裏面にお好みで文字を掘ってくれるのですが、4年ちょっと前に大学の勉強用に新調した際、般若心経の「色即是空、空即是色」の英訳を刻印してもらいました( ´艸`)
めっちゃ直訳で、ハァどゆこと?!ってなるのが漢字文と似ていると思うので、気に入っています。


以下、アマゾンアソシエイトのリンク貼っときます。

生きて死ぬ智慧 
柳澤 桂子 (著)

三体
劉 慈欣 (著), 立原 透耶 (監修), 大森 望 (翻訳), 光吉 さくら (翻訳), ワン チャイ (翻訳)

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